2013.05.31 「湿邪」と体の関係
梅雨の季節となりました。
なんとなく蒸れているような、ジメジメしているような・・・この季節独特の雰囲気ですね。
しんどさが出たり、体が重だるいと感じたりと身心の不快感を訴える方もおられるのではないでしょうか?
東洋医学では、体に影響を与える湿気のことを『湿邪』といいます。湿度が高い状態や、
濡れたものを長時間着る・雨にあたる・・・なども湿邪の要因となります。
湿邪は 「重たい・停滞する・下へ行く」、という特性があります。
これが身体に現われると・・・・・・
✿ 身体が重だるい
✿ 頭重感
✿ 関節のだるさや痛みが出る
✿ 足がむくむ
といった症状が出やすいのです。
また湿邪は、胃腸の働きを低下させやすいという特徴もあります。
ですから・・・・
✾ 胃が重い
✾ 消化不良
✾ 食欲低下
✾ お腹がつかえる
✾ お腹がすっきりしない
✾ 便秘、下痢
という症状が出てきます。
そう言えば思い当たる・・・・という方も多いのではないでしょうか?
このような梅雨の時期を乗り切るには、なにか良い方法はないのでしょうか??
今日は「湿」との上手な付き合い方のポイントをいくつかご紹介します
「湿」は先ほどもお話しましたように、停滞しやすく、下へ行く性質があるので、
体内の循環をよくして、湿を「動かす」ことで対応していきます。また、
生活の中から「湿」をため込まないようにしていきます。
☆ 適度な運動・・・・・・停滞しやすい「湿」を循環させ、体外に排出させやすくする。
(ストレッチも効果的です!!)
☆ 甘いもの・油ものは体内の循環を悪くしがちなので、食べ過ぎない。
☆ 汗をかいたときは拭き取る。汗が冷えて代謝が悪くなり、むくみや
身体の重だるさの原因となります。
☆ 水分・冷たい飲食と生ものの摂り過ぎに注意!・・・・・
(アイス・ビール・お酒・さしみなど)体内を冷やすと胃腸の動きが鈍くなります。
特に夜や寝る前は避ける。
☆ 野菜も生でなく温野菜をとる。
☆ セルフ灸で、体調を整え、余分な水分を排出するお手伝いをする。
無理することなく、少しづつご自身の状態を改善しながら「湿」と上手に付き合いましょう